看護師が働く時には、根気や奉仕の気持ちが求められる業務と、機械の操作のようにテクニックが求められる業務が存在する。睡眠外来での看護師は、圧倒的に前者の業務を行う頻度が高い。睡眠外来では、基本的に高度な手術などは実施されないことが多く、基本的には看護ケアやカウンセリング、薬の処方の3つのケアを行うことになる。看護師はそれぞれの患者に寄り添い、睡眠に対する悩みの解決できるようにサポートすることが役割だ。
睡眠障害を発症している人の場合、精神疾患を併発していることも少なくない。そのため、コミュニケーションを慎重に行う必要があるだろう。少しずつ患者の悩みを解決するサポートを行っていくのが、睡眠外来で働く看護師の役割だ。睡眠外来で働く看護師には、華となる業務があるわけではない。しかしながら、患者に日々接している看護師だからこそできるアドバイスがある。
自分のアドバイスを聞いてくれた患者が、無事に睡眠障害から解放された時、看護師は自らが認められたと感じることが多い。そのような満足感を得られることが、睡眠外来で働く魅力である。また、夜勤が少なく、日勤で働けるケースが多いことも魅力といえるだろう。睡眠外来で働くことにより、睡眠についての知識は必然的に増えていく。それを自分や家族に応用することで、身内の様々な睡眠の悩みを解決することもできる。誰もが抱えうる睡眠への不安を解決できるようになれば、看護師としての力量は非常に高いといえるだろう。